今日もギターについて綴ります。
ギターが独自の発展を遂げた国を挙げて見ましょう。
スペイン フラメンコやトゥーナ(OBのおじさんも混じりますが主に学生の楽団)
アメリカ ブルースやジャズ エレキギターが盛ん
イギリス いわゆるUKロック やはりエレキギター
アルゼンチン タンゴや通称パジャドール
メキシコ マリアッチ ブラジル ボサノバetc ラテンアメリカは挙げたらきりが無いくらいです。
その様な中で、ソロ活動が行われているのは、フラメンコ ブルース ジャズ ボサノバ 弾き語りスタイルが主なジャンルになります。
それではギターに属する楽器ではどうなんでしょう?
ヴィウェラ・ブランギーニャ・ウクレレ・クアトロ・カヴァキーニョ・ティプレ・マンドリンetc
アメリカでギターはどの様に発展したのでしょう。大雑把ですが記して見ました。
アメリカ合衆国のギター産業
1833年 Martinがドイツからニューヨーク渡り小型ガット弦ギター製作を始める
1920年 Gibsonはスチール弦ギターの製作を開始その後アコースティックギターブームはエリッククリプトンらの影響を受け大いに盛り上がります。
20世紀前半入ってから交通の発達によりフォルクローレと呼ばれる各国の文化を背負った芸術をギター1本持って世界行脚するパジャドールの様な吟遊詩人が出てきました。それがアルゼンチンの至宝アタウルパ・ユパンキです。名前がなんか美味しそう!と先日言われて、確かに!と思いました。笑
ユパンキ氏のギター演奏スタイルについて色々な説がありますが、実際に自分の目で見た限りはコンサートでは左利き用に弦を張り替えたギター(ヌーニェス他)でしたが、自宅に見えられた時はソルの曲やらクラシックの曲も父のギター(右利き用)で「問題ないよ」と言いながら逆さ弦のまま左構えで演奏してました。子供ながらにびっくりしたのを覚えていますが真骨頂はやはり好々爺然とした語り口のギターの音。深く優しい儚くも夢のある音はそれまで持っていた私のギターに対する印象を大きく変えることになりました。
私のギター演奏は一番誰の影響を受けたかというと間違いなくユパンキだと感じてます。生涯で二度しかお会いしてませんし演奏を聴いて頂いたのも二回だけですが目の前で紡ぎ出されるユパンキ氏の音の物語にはギターであることさえ忘れてしまう世界がありました。
近代ギターの変遷に話しを戻します。ギターはバンド楽器から歌や踊りの伴奏を経て弾き語り。そしてギターソロ活動と進化⁉︎してきました。
もちろん合奏など全ての形態で現役活動中のギターではありますが名手と言われる方は最終的にソロ活動を目指す傾向が強いです。皆んな目立ちたがり屋さん!
ギタリストが世界の民族音楽に必然的に詳しくなるのもレパートリーが浅い問題が一番の理由の様です。例えば私自身民族音楽のオリジナル楽器を弾くのは邦楽は箏曲(古典)そしてベネズエラのクアトロとハワイのウクレレとフラメンコを少々。フラメンコは個人的に大好き!人前で披露しませんがスペインで半年ほど習いました。場所柄フラメンコダンサーの友達も多かったです。特筆すべきは彼らの練習量です!信じられないくらい一日中スタジオで踊ってます。真夏のエアコン無しの環境で朝から晩まで年中踊っていて彼らの取り組む姿勢にとても刺激を受けたのを覚えています。
フラメンコダンサーだけではなくフラメンコギタリスト達の練習量も凄まじいものがあります。彼らのバイタリティが半端ではないですね。掛け値無しに尊敬に値します。
クラシックはややもすると頭脳プレイに陥りやすいかもしれません。身体で奏でる音楽の民族音楽の世界。その世界観を大切に演奏する様にしています。
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