意志力については過去ページの新たな身体部位に意識を向ける の実証実験で理解されたと思うので先に進めます。
実証実験の対象は足の指でした。意志力を発動して操作出来た指もあれば操作出来無かった指もあったかと思われます。
これって意志力だけの問題でしょうか?
それでは理解を促すために神経系の系統的分類法を齧って見ましょう。
ここでは器楽演奏に関係のあるところだけピックアップします。
全身からの感覚情報を中枢に伝える神経が求心性神経(あるいは感覚神経)
中枢からの指令を効果器に伝える神経が遠心性神経(あるいは運動神経)
追記 求心性神経と遠心性神経が開発されると意志力で操作出来なかった指が反応し始めます。
練習では何が行われているのか? 但し個人差大であります。
すご〜く大雑把な説明になりますが一般的にはAを実行してBで修正を循環させて成り立っています。
A 遠心性神経(感覚神経)一般体性感覚 脳から発する方の神経系
B 求心性神経(運動神経)一般体性感覚 いま実行した事はどうだったかを感じる神経系
器楽演奏に於いての提案
相対物理を使い繊細にABをほぼ同時に機能させて操作出来る様に功夫を重ねます。この方法の最大の利点は一切年齢と学習効果に全く相関関係がない点です。
詳しく説明するとAとBが絶え間なく循環している状態で一音を扱うのです。
この方法でより繊細な一般体性感覚培って行く事で演奏を深めながら気が付かない内により健康的な生活になってしまいます。演奏とは身体に身に付いたものだけが舞台で芸術表現として機能します。
一般体性感覚を相対物理で理解しながら深めて行く事が肝要であり対面のリアルレッスンでないと伝えにくい内容が存在します。ZOOMレッスンの方は数ヶ月に一回はリアルレッスンを受けるの事をお薦めしています。
レッスンでは対人で身体全体を使って拡大された体性感覚を使い理解を促します。
この方法でお伝えすると「へえ〜?うぉ〜⁉︎ほう〜!」そうゆう事ですか!とあっという間に腑に落ちます。そこで得た感覚をご自身の中で実現するために練習を功夫するわけです。
依って体性感覚を頼りに練習する事=真理はあなたの中に存在する唯一無二のもの。となりますので貴方の真理を探究して頂きます。
指導者は押し付けは一切しません。体性感覚で得られる感覚は各自異なります。そのオリジナリティーに富んだものを言葉にするのも限界がありますので「ジワ〜 グワ〜 スゥ〜」などのオノマトメ・擬音語で共通認識を共有したりしています。
相対物理 物理の世界は再現性があります。次回レッスンでお会いした時は進歩が早くこちらが驚かせられます。楽しいのです。楽に出来てしまう。
努力とは”奴の力を借りる力”と書きます。”(出来る)人のスキルを借りるスキル”の事を努力と言うのであって頑張る事ではありません。
私の願っている事は、私がトータルで40年数年かかって得たものを生徒が数年で出来る様にする事です。
当教室の特色は本気取り組まれている方が多い事です。これは必然だと感じております。
思考では無く身体とその感覚を伝手に演奏をする時、”頭は空っぽ”になるので瞑想に近い状態に入って行きます。
体性感覚を深める=身体を緩める ゆるまった身体の探求でもあります。
その結果、多忙の中オーディションに参加して世界中のプロアマを押し除けてアマチュアながら結果を残している生徒も出て来て嬉しい限りです。素晴らしい芸術家がこの世に増え続ける事を切に願っております。
私自身も大病した経験から楽器とその文化的背景を最大限尊重する事。その事によりパワー・スピード・スタミナに捉われないこの様な方法にたどり着いた事を最近理解しました。
因みに最近の個人的な課題は体力増強と呼吸です。なんか最近息苦しい。笑
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