ギターはとても原始的⁉︎ ピアノはもうマシーンである⁉︎
ギタリスト羨望のピアノの為の楽曲の多さと質の高さ。
ギターは直接楽器の弦に指先で触れて共鳴板であるギター全体に振動を与えて音を奏でます。
ピアノは鍵を弾く→構造体の運動を介してハンマーが弦に触れて共鳴板に振動を与え音を奏でます。
共通項は弦楽器である事。これ結構意外ですよね。
この両者を良く比べてみると本質的には同じの様ですね。笑 私も今更ながらこれを書いていてその様に感じました。
ギターはピアノに比べてとても原始的である事は確かで指先がが直接楽器に触れて操作するので音に個性が出やすいです。
ピアノは音になるまでの工程が複雑なので音の個性が出にくい印象。そして音の粒をコントロールするのも難しいので素晴らしい音で音楽を奏でることの出来る演奏家は多くはないです。そして広い音域 同時に扱える音の多さ等と同時に古今東西ピアノのための楽曲の多さと質の高さは突出しています。それ故ピアノの大演奏家は他の器楽奏者に比べて凄く沢山の時間をピアノと共に過ごすことになります。その様な演奏家たちをは心から尊敬します。
一方ギターは良い意味でも悪い意味でもストレートに音として良いところも悪いところも表出して行きやすいのは確かです。
以前演奏旅行中にバルセロナで音楽プロモーターと話す機会がありました。プロモーターの質問「なぜギタリストは他の器楽奏者と違って演奏旅行中飲んでばかりでホテルであまり練習しないんだ?」と…笑笑 私は他の方達より練習する方だと思ってますけどね…演奏ツアー中にそこまで練習しないな〜と確かに感じ入ったのを思い出します。理由は単純。多分さみしいんだと思います。ギターは基本ソロ活動がメインなので、時間を一生懸命つくってその土地の友人と一緒に飲みたいんだと思う訳です。
スペイン留学当初、ほぼ全てのスペイン国内現代音楽の初演を手がけるスペイン音楽界の巨匠ピアニストの家に7ヶ月程お世話になっていた時のお話し。彼はいつも「汗をかけ、汗をかき続けるんだ」そして「彼女をつくるな⁉︎」とも言っていた…彼も朝からピアノに長時間向かって汗かいていました。
芸術とは意識から発し最終的には身体から生じてくる表現である事は確かな様ですね。
つづく
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